http://www.jsdb.jp/message/p11.html
K大のA先生のメッセージ。
一々ごもっともと思う。
「特に皆がいいと思えるようにはならない」というくだりは実感がこもっている。
さて、個人的に発生学会は「つまらなくなった」と考えている一人である。
理由は「聞いても何の足しにもならない」ことが大きい。
学会で情報収集してもそれほど大きな意味はなく、情報収集というよりは社交場であると思うからだ。
他分野の話を聞こうにも、すでに「他分野にわかりやすく」を目指している発表はほとんどない。
今回の年会のオーガナイザーのTKYK先生が「他分野にわかりやすく」を掲げたことの意味は深い。
ほぼすべての研究がタコツボ化し、専門家でも正直把握しにくい状態であることは誰しもが感じることだろう。
自分の研究室は「ストーリー性のあるもの」をやるように指導している。
誰しもが理解でき、想像が膨らむ研究。
転写因子や、Binding siteの探求などではなく、突っ込みどころ満載のストーリーを描くこと。
そういうストーリーは今やPIだけモノになりつつあるのではないだろうか?
発表している本人たちが「何が面白いのか?」を理解しないまま、「お作法」のみに乗っかって粛々と発表してゆく。
情熱などの片りんも見せずに…
比べて新学術の班会議は面白い。
特に、島根大の林さんとCDB森下さんの話は「情熱」が痛いほどわかるので
「思わず本気でブッ込みたくなる」。
個人的に大好きなプレゼンターだ。
いい子ちゃんばかりの発表なんて誰も聞きたくねぇよ…
というのが私の感想。
最近はいい子ちゃんでないといけない雰囲気が強い。
アクの強い輩は嫌われる風潮がある。
これは学会だけに限らず、学術界全体にあるんじゃないだろうか?
昔の学会はひどかったと聞く。
学会会期中に釣りに行ったり、麻雀したり…
議論中に大ゲンカしたり…
武勇伝がまかり通るおおらかさが今はないと思う。
俺は発表に「作法はない」と思う。
皆にわかりやすく、面白く。わからなかった人にも「こいつ好きなんだなぁ~」と思わせる情熱を伝えればOKだと思う。
だから、うちの発表練習は「適当」だ。
職務放棄かもしれないけど、「面白ければ、それが伝わるように話したらいい」が発表のコツだと思う。
そんな偉そうに書くけど、実際自分ができているかどうか知りません。
でも、とにかく最近は「いい子ちゃん発表」ばかりでつまらなくなったという感想。
いっそ、すべて口頭発表で、ポスドクまでの人しかしゃべれない。
PIは全員ポスター。
で、PIをポスター前でポスドクたちがつるし上げるっていうのはどうだろう?
そうしたら、お偉いさんでもポスドクの人とかしゃべりやすくないかな?
完成された発表聞いていると、
「これ聴いていいのかな? これってこの分野では当たり前で、聞いたらバカにされるかな?」
という心理が働くのよね。
でも、ポスターなら「聞いてなんぼ」で聞ける!!!
だから、PIはポスター。
院生とポスドクは全員口頭発表。
そうすることで、大御所の先生と喋れてうれしい⇒やる気UPが若手側に生じる
また、若手の発表 → 第3者からの指摘・指導 → 次の年会で再チャレンジ
さらに、PI → ポスターでのしつこい質問者 → 覚える → 「こいつを雇ってみたい」
いろんな作用が生まれるんじゃないかなぁ…
まあ、俺が動くのは「口だけの男」と言われないくらいの仕事をしてからだな…
それまでは、自分の仕事に邁進しよう。
もちろん、誰かのアクションをHELPしたいとは思うけど、まだ俺33だから…
自分が動くには「幼い」
かな?
とにかく「お高くすました」学会は嫌いだ。
「下品だけど、人情味あふれる」下町学会がいいなぁ…